温泉津にて元湯で朝湯に入る

2011.10.22

温泉津は文字通り、山に囲まれた小さな入江に港があり、その傍らで湯が湧き、こぢんまりとした温泉街があるという風流な場所。古くは対朝鮮貿易で栄え、石見銀山を統治していた時代には、銀搬出の重要拠点としても位置付けられていた。温泉の源泉は、一三〇〇年前から湧出する元湯と、明治五年の浜田地震の際に噴出した新湯があり、公衆浴場も前者の「元湯」と後者の「薬師湯」がある。「元湯」の湯は熱いが、「薬師湯」は適度な湯加減でシャワーも完備している。「元湯」がシャワー設備を設けないのは、湯に自信があるため。通は両方の湯をはしごする。現在、温泉街は町並み保存地域に指定されている。以上は温泉津駅と温泉街を結ぶ町営マイクロバスの運転手さんの説明である。はじめに「銀山へはもう行かれましたか?」と聞かれたので、石見銀山と温泉津をセットで巡るのが流儀になりつつあるのかもしれない。津和野や高山などとはまたひと味違う、生活感漂う庶民的な古さをたたえた風趣な町並みを見て回り、大正四年に建てられたという凝ったつくりの水色の板壁洋館、「薬師湯」旧館にも惹かれたが、一三〇〇年の歴史に敬意を表し、「元湯」で朝湯をいただく。男湯は窓が開け放たれ脇道から丸見えという大らかさで、その年季の入った浴場の一隅には、一物も露わに寝そべりかえる爺さまの姿があった。土地の人はみなその爺さまに挨拶してから浴場を出入りするので、元湯の主のような方に違いない。人々の喋る言葉は、セミしぐれにかき消されがちながらも、どこか広島弁に似ているように聞こえた。

[参考情報]
西表島温泉の温泉・露天風呂のある宿・ホテル - じゃらん温泉ガイド
http://www.jalan.net/onsen/OSN_50759.html

軽井沢・佐久・小諸周辺のホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/hotel/160000/LRG_161400/

銀座・日本橋・東京駅周辺周辺の宿泊施設・宿 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/130000/LRG_136200/

ヒルトン東京 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad375177/

山と渓流に抱かれた露天風呂の宿 蓼科温泉ホテル親湯 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad331396/