京都人気質と京言葉

2012.01.07

恐らくはその歴史の長さ、敷居の高さから感じられるのだろうが、多くの人々が京都人に対して持つイメージはけっして好意的なものとは言い難い。同じ関西人であっても、大阪人に感じるような親しみを京都人には持てない、というのが大半だろう。その要因のひとつに、京言葉のわかりにくさ、曖昧さがある。直観的な浪速言葉に対して、京言葉はかなり婉曲な表現であることは否定できない。それは京都という土地が、幾度となく、戦の現場となってきたことと無関係ではない。

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度重なる戦に翻弄された都人は、敵味方の区別すらつかない時代が多くあり、それゆえ相手に、敵とも味方ともどちらとも取れるような、曖昧な表現を多用するようになったのである。結果、京言葉は深遠なイメージにとらえられ、ある種の神秘性を持った言葉として、畏怖され、時には揶揄されてきたのである。多く、京言葉は多面的であって、一方向だけから見たのでは誤解を生むことが少なくない。したがって、京言葉を検定で取り上げるなら、聞き覚えのない言葉ではなく、どこの地方にでもある言葉で、京都ならではの解釈をこそ問うべきなのだろうと思うのだが……。